- オペレーティングシリンダー・オーバーホール・キット:30622AA001
- マスターシリンダー・オーバーホール・キット:37240AA000
- ガスケット:37238AA000
最近になり停車状態から1速で発進する時に、クラッチの繋がるポイントが通常時よりも奥になってしまうという現象が発生しています。
まずはクラッチフルードの通っているラインにエアがかんでいるのか?と思ってエア抜きとフルード交換を実施しましたが、現象に変化はみられませんでした。当初はお店でみてもらおうと思っていたいのですが、マスターシリンダーとオペレーティングシリンダーの調子が悪いのかも?という気がしたので、ディーラーへ行きオーバーホール・キットを注文してきました。
インプレッサの場合、マスターシリンダーのすぐ近くに高温になるタービンがある事と、オペレーティングシリンダーが高温になるエンジンのすぐ後にある事から、消耗が早い(寿命が短い)と考えました。
オーバーホール手順
- ストラット・タワー・バーを取り外します。
- インタークーラーを取り外します。
- オペレーシングシリンダーのエア抜き用ブリーダープラグからフルードを抜きます。
- フルードの配管を固定しているボルトを取り外します。
- オペレーティングシリンダーを固定しているボルト2本を取り外します。
- オペレーティングシリンダーを分解します。
オペレーティングシリンダー内のピストンを取り外すのにエアガンなどを使用して抜き取るのが正式な方法ですが、プラスチックハンマーなどでコンコンと叩く事によってピストンが出てくるので取り外す事が可能です。 - オペレーティングシリンダーの内部をブレーキクリーナー等を使用して清浄します。
- オペレーティングシリンダーを元通りに組み立てます。
- クラッチペダルに接続されているマスターシリンダーから出ているロッドを取り外します。ロッドを外すのに指では回らない場合、6mmスパナを使用してロッドを回す事が出来ます。
- フルードの配管を取り外します。
- ナットはフレアーレンチ(10mm)を使用して緩めましょう。
- マスターシリンダーに遮熱板を固定しているボルトを取り外します。
- マスターシリンダーを固定しているナット2個を取り外します。
- リザーバータンクを取り外します。
- ロッドを固定しているピンを取り外して分解します。
- マスターシリンダー内部をブレーキクリーナー等で清浄します。
- マスターシリンダーを元通りに組み立てます。
- ロッドを固定するピンを填めるのに苦労しますので、二人で作業した方が良いと思います。
- マスターシリンダー取り付け部分に古いガスケットが残っていれば綺麗に除去して新しいガスケットを入れます。
- マスターシリンダーを借り組みします。
- ロッドとクラッチペダルを接続します。
- マスターシリンダーを固定するナットを締めます。
- フルードの配管を固定します。
- 遮熱板を取り付けます。
- フルードを入れエア抜き作業を行ないます。
オペレーティングシリンダーのブリーダープラグとマスターシリンダーのそば、運転席側ストラット後ろにあるブリーダープラグの2ヶ所から行ないます。エア抜き作業時、クラッチペダルを踏み、ブリーダープラグからフルードを抜くとペダルが戻ってきませんので、いちいちペダルを手や足で戻す必要があります。面倒ですので紐などをペダルにつけて、それを引っ張るようにして戻すと作業効率が良くて楽です。
エアが出てこなくなってもペダルが戻ってこないようであれば、オペレーティングシリンダーから出ているロッドの長さを長くなる方向に調整すると戻ってくるようになります。 - インタークーラーを取り付けます。
- ストラットタワーバーを取り付けます。
- エンジンを掛けてクラッチが切れる事を確認します。
- クラッチのミートポイントを調整します。長くなる方向に調整するとミートポイントが手前になり、逆に短くすると奥になります。
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