BILLION

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オーバーヒートというところまでは水温は上がっていないですが、ハードな走行をした後に水温が92度(純正の水温センサーの数値)になりなかなか下がらなくなってしまうという状態になってしまいました。クーラントは、BILLION SUPER THERMO LLC TypeRを使用していたのですが、前回の交換をいつしたのかをメモしていなかった為に不明ですが、かなりの期間が経っているので劣化してしまったのだと思われます。

水温の上昇を抑えて安定させる為にラジエーターを交換する事も考えているのですが、インプレッサ(GC8F)のラジエーターは純正でも比較的容量が大きい為(カロリー数は不明です。ご存じの方がいらっしゃいましたら教えて頂けると助かります)、クーラントやサーモスタットなどの付随部品である程度対処出来るのでは?とも考えました。

クーラントを交換するのであれば、ついでにサーモスタットを交換してみようと思いBILLION SUPER THERMOを購入してきました。

パッケージに書かれている謳い文句は、 「ビリオン・スーパーサーモは純正のサーモスタットに比べて開弁温度を約10?20℃下げる事により冷却水の循環を早めに行ないエンジンの熱ダレによるパフォーマンスダウンを抑制します。」 という事で、パッケージ裏面を見ると開弁温度が71℃(ノーマル78℃)となっております。

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実物で確認すると確かに71℃となっていました。

交換するには、まずはクーラントを抜かなければなりません。ラジエーター裏側の右下部分にドレンコックがありますので、それを緩めて抜き取ります。アンダーカバーが邪魔で手が入り難いので、アンダーカバーを一部分でも外してしまった方が作業がし易くなります。

水温が高い状態で作業をすると火傷する恐れがあるので、注意して作業をしましょう。

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サーモスタットを交換する為には、ロア・ホースを取り外す必要がありますので、ホースを固定しているバンド(2個)を緩めます。

ホースを外し、サーモスタットカバーを固定しているボルト(2個)を取り外すとサーモスタットが出てきます。固着しているので外し難いですが、少し軽くこじるようにすれば外れてきます。

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ノーマルのサーモスタットで快弁温度を確認すると確かに78℃となっていました。

取り外した順序と逆の順序で取付をしていきます。取り外した時にガスケットらしき物は見当たらなかったので、紙状/液状のガスケットは必要ないようです。また、ガスケットを使用せずに組みつけて、しばらく走行しましたが漏れなどは見られないので大丈夫でしょう。

街乗りや都内某所でしばらく走ってみました。 純正の水温センサーによる温度は、80~86℃程で安定しています。渋滞などで定速走行を続けると90~92℃になる事は以前と同じですが、そこまで水温が上がるまでの時間が長くなっています。今の季節は、気温が低いという事も影響していると思います。

BILLION VFC(バリアブルファンコントローラー)という電動ファンの回転開始温度を自由に設定出来るパーツがありますので、これも併用するとにより低速走行時にも水温が安定させる事が可能だと思います。

BILLION SUPER THERMO+BILLION SUPER THERMO LLC TypeRの組み合わせで、ボンネットのフードグリルを外した状態で高速道路を80km/hで走行していた時に、Power-FCのコマンダー水温を確認しましたら79℃になっていました。(冬の寒い日の事です。)

水温が80℃未満になると燃料増量をしますので、冷えすぎないように注意する必要があります。