検体回収とは。
- 臨床検査に使用する検体が入った容器(スピッツ)を回収する事です。
検体回収の仕事内容。
- 診療目的で患者から採取した血液や細胞、尿、便などを回収します。
回収時、依頼書の記載内容と検体が入った容器(スピッツ)の数に相違が無いか確認します。 - 回収する場所(施設)は、大規模な大学付属病院や小規模なクリニック、企業内の診療所などです。医学的な専門知識が無くても、検体回収の仕事は出来ますが、検査依頼書を見て、この検査にはこの容器、検体が必要というような知識を覚える必要が出てくる場合があります。
- 担当する回収コースによって、仕事量に差があります。仕事量の差というのは、回収する施設の数、回収する検体の数、回収コースの走行距離などです。
- 回収してきた検体に関する事務処理をするか否か、その点は、会社によって違ってきます。事務処理をする場合、当然のことながら、仕事量が増えるので残業時間が発生します。
聞いた話では、血液の検体を遠心分離器にかける作業をさせる会社もあるようです。 - 新型コロナウィルスの抗体検査やPCR検査の検体を回収する場合もあります。
- 容器や依頼書等、検査に必要な物品を納品する事もあります。
- 17:00以降の数時間、クリニックの診療が終わるケースが多いので、結構忙しくなります。
検体回収の給料。
- 臨床検査会社に直接雇用されるアルバイトとして働く場合。
東京都内であれば時給1,200円程度が相場のようです。条件を満たせば有給休暇が付与されたり、雇用保険に加入出来たりする場合があります。
(新型コロナウィルスの検体のみを回収する仕事は、上記の時給よりも高めになっているようです。)
回収に使用する車は、会社所有の軽自動車というのが一般的です。 - 派遣社員として働く場合。
アルバイトよりも数百円程高い傾向にあるようです。
回収に使用する車は、会社所有の軽自動車というのが一般的です。 - 請け負いとして働く場合。
アルバイトや派遣よりも月給はかなり高い金額となりますが、36協定に縛られない為、労働時間は長めになる傾向になります。
回収に使用する車は自分で用意するのが一般的です。
検体回収の仕事は難しい?。
- 車を運転して回収する為、運転に自信が無い、苦手な人にとっては難しいと感じる可能性が大きいです。
- 病院や施設へ訪問した時に挨拶をしたり、依頼書での不明な点があった時に、担当の方へ質問したり、確認したりといった対話をする必要が発生しますので、そういうのが苦手な方は避けた方が良いと思います。
- スムーズに回収作業をするには、検査に関する知識をある程度覚える必要がありますので、個人差があると思いますが、その点が難しいと感じるかもしれません。
(検査の専門的な質問や請求に関する事は、社員でないと対応出来ない為、社員へ対応依頼する事になります。) - クリニックの看護師さんや受付の方は、温厚な方が多いので、検体回収の仕事をきちんとこなしていれば、優しく対応してくれる事が多いです。
(ごく稀にこちらに落ち度が無いのに、厳しい物言いを受ける事があるようです。)
検体回収のメリット。
- 医療機関は、新型コロナウィルスによる影響を受けにくい為、余ほどのことが無い限り検体回収の仕事は無くならないと思います。
- OJTが終われば一人で回収作業をしますので、マイペースで気楽に仕事が出来ます。
検体回収のデメリット。
- ルート回収ですので、特定の曜日や時間に働く事になりますので、好きな時に働いて好きな時に休むという事は困難です。
- 大幅な昇給は望めないと思った方が良いです。
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