インプレッサ WRX STI (GDBF)のサスペンション(ショックアブソーバー)交換方法を簡単に解説します。
純正のショックアブソーバーがついている時に撮影した写真が無かったので、オーリンズ DFVに交換後に撮影した写真を使用していますが、純正形状のショックアブソーバーでも作業内容は同じですので問題無いと思います。
インプレッサ WRX STI のショックアブソーバー交換手順。
- ジャッキアップをしてタイヤを外します。
車載用のパンタジャッキでも作業をする事は可能ですが、かなり力を入れて作業するので、安全面のことを考えて、フロアジャッキで上げてウマを使用するようにしましょう。レンタルガレージが近所にあれば、リフトを借りて作業しても良いと思います。 - リアシートを外します。
リアシートの外し方は、リアシート(座面)の外し方とリアシート(背もたれ)の外し方を参照して下さい。 - リアシートベルトを巻き取る部分を固定しているボルトを外します。
ボルトを外してしまうとベルトが引き出せなくなってしまうので、ボルトを外す前にある程度まで引き出しておきます。どの程度引き出せば良いのか分からない場合、全部引き出してしまって良いと思います。それから、作業中にシートベルトが自然に巻き取られないように、ベルトの部分にクリップを挟むなどの対処をしておきます。
- フロント・ショックアブソーバーとブレーキ・ホースを固定しているボルトを外します。
- フロント・ショックアブソーバーとABSセンサーの配線を固定しているボルトを外します。
- ハブ・ナックルとショックアブソーバーを固定しているボルト(ナット)を緩めます。
ここのボルト(ナット)は、とても高いトルクで締め付けられているので、60cmとか1mとかのロングスピンナハンドルを用意しておいた方が良いと思います。ロングスピンナハンドルが用意できない場合、鉄パイプなどで延長すれば大丈夫ですが、事故などに気を付けて作業して下さい。 - アッパーマウントとボディを固定しているナット(1箇所につき3個)を緩めていきます。
2個は完全に取ってしまっても良いですが、ショックアブソーバーが落下しないように1個は残しておくようにします。 - 6で緩めたボルト(ナット)を外します。
この時にショックアブソーバーが伸びてドライブシャフトブーツに当たりますので、傷ついたり切れたりしないようにウェス等で保護しておきます。ドライブシャフトブーツにつっかえてショックアブソーバーが動かせない場合、反対側のショックアブソーバーでここまでの作業をすれば、動かせるようになると思います。 - ショックアブソーバーが動かせるようになったら、ショックアブソーバーを手で支えながら7で残しておいたナットを外します。ブレーキホースやABSセンサーの配線を引っ掛けないように、気をつけながらショックアブソーバーを抜き取ります。
- フロントの外し作業はここまでです。
- リア・ショックアブソーバーとブレーキ・ホースを固定しているクリップを外します。
ラジオペンチやウォータープライヤー等を使用して外れない場合、マイナスドライバー等をあてて軽く叩くと外れると思います。 - ハブ・ナックルとショックアブソーバーを固定しているボルト(ナット)を緩めます。
リアの下にあるナットを固定(保持)する為、薄口のメガネレンチ(19mm)を用意しておいた方が良いと思います。タイヤを外せばすぐに確認できるので、前もって持っている工具が使用できるかどうか確認しておいた方が良いと思います。 - アッパーマウントとボディを固定しているナット(1箇所につき3個)を緩めていきます。
2個は完全に取ってしまっても良いですが、ショックアブソーバーが落下しないように1個は残しておくようにします。 - 12で緩めたボルト(ナット)を外します。
- ショックアブソーバーを手で支えながら13で残しておいたナットを外します。ブレーキホースを引っ掛けないように、気をつけながらショックアブソーバーを抜き取ります。
これでショックアブソーバーが外れますので、逆の手順で取り付けていきます。ここまで作業が進めば、ものすごく難しい作業は無いと思います。
コツとしては、リア・ショックアブソーバーを外すとハブ・ナックルがガクッと落ちますので、取り付け時にジャッキをブレーキローターなどの硬い部分にあてて持ち上げると良いです。
気をつける点は、スタビライザーとスタビライザー・リンクを固定している部分が、ラテラルリンクの下になっていないか確認しましょう。これに気が付かないでそのままにしてしまうと、スタビライザー・リンクが曲がってしまいます。ショップなどで作業してもらったのなら、クレームで部品交換してもらえますが、DIYだと自己責任ですから・・・(^^;;。
それから、フロントの上にあるボルトは、キャンバーを調整できるように偏芯ボルトになっています。ショックアブソーバーを交換したらアライメント調整をすると思いますので、左右共に真ん中に合わせておけば良いと思います。
思いつく範囲で注意点やコツなどを書きましたが、間違いとか抜けがありましたら、コメントでご指摘いただければと思います。
ショックアブソーバーの慣らしが終わった頃にでも、作業時に外したボルトやナットが緩んでいないか、再確認した方が良いと思います。
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